アメリカのペイロールベンダー比較

給与計算

先日、アメリカの給与計算事情について簡単に記事を書かせていただきました。

(参照:https://cpa-ustax-blog.com/payrollinus/)

今日はアメリカでの給与計算業務を外注するにあたって、どんな業者があるのかについて記事を書きたいと思います。

アメリカのペイロールサービス事情について

アメリカのペイロールサービス業界の市場規模は$22 billionと言われており、非常に大きな市場となっています。

その中でも一番の業界大手は「ADP」という企業になっています。(正式名称はAutomatic Data Processing, Inc.)

ADP: https://www.adp.com/

私のクライアントの多くもADPを使用しています。ADPの財務諸表を見ると、アメリカの労働者6名の内1名がADPを通して給与を受け取っているそうです。

非常に多くの企業がADPを使用しているかが分かる数字だと思います。

マーケットシェアを見てみると、ADP以下は拮抗しており複数の企業がひしめき合っています。

ADP以外で良く聞く企業としては、「Paychex」と「Paycom」の名前が挙げられると思います。

Paychex: https://www.paychex.com/

Paycom: https://www.paycom.com/

どこのペイロールベンダーを使用しても給与計算の業務を行うことができますが、それぞれに長所と短所がありますので見ていきましょう。

Tomo<br>
Tomo

これは毎月実務で各ペイロールベンダーを使用している私のような人間にしか、書けない内容だと思います!!

  • ADP

長所:

大手の安心感。

各ペイロールレポート等は見やすい。

Noticeへの対応依頼窓口が一本化されており、連絡先に迷うことはない。

短所:

カスタマーサポートが非常に悪い。

担当者によって言うことが違う。

大手でないと専任の担当者がいないため、問い合わせの度にゼロから説明しなければならない。

  • Paychex

長所:

カスタマーサポートが非常に良い。

専任の担当者が割り当てられており、問い合わせの際にスムーズに回答がもらえる。

短所:

データのインポートが複雑。複数のファイルを読み込む必要があるので時間がかかる。

  • Paycom

長所:

新規導入時のサポートが手厚い。導入専用の担当者がおり、初回ペイロール時にきちんとサポートを受けることができる。

短所:

データ入力のサイトが分かりづらい。また、反応が悪いため、入力ミスしやすい。

まとめ

私が使用したことがあるペイロールベンダーについて、簡単に長所と短所について記載してみました。

ペイロールを初めて外注する際は、導入時に色々と手続きが必要になります。導入は非常に時間もかかりますので、専門家に依頼をされるとスムーズに給与計算業務が開始できるかと思います。

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