とあるニュースをネットで見ていたときに、興味深いお手紙を見つけました。
(ちゃんと仕事はしてますよ。たまたま、業務時間外に見つけただけです・・・。本当です。信じてください。)
アメリカの上院議員と下院議員約90名の連名で、IRSの一番偉い方へ公開質問状が送られていました。
お手紙の内容を要約すると、「こないだ改善するって言ってたけど、なんか状況悪化してるよね?本当、これどうすんの?どういう改善策考えてるの?回答してくれる?」となっています。
こんな内容で上司からメールが来たら泣いちゃいますね。私は以前勤務していた会計事務所のパートナーを想像してしまい涙が出そうでした。
お手紙によると目標未達の内容が以下の通りにまとめられています。
目標:2022年末までに未処理の申告書を「健康」な状態までに戻す。
→ 調査によると1,300,000件未処理の申告書が増加
目標:2022年から2023年にかけて10,000人採用
→ 目標の12%しか採用していない
目標:申告書を処理するスタッフ5,000人採用目標
→ 3,417人足りてない
目標:還付金処理を迅速にする
→ 通常4週間から6週間のところ6か月以上
そして、「他にも色々やらなきゃいけないことあるよね?どうするつもりなのか教えてくれる?」ということで11個の質問が記載されています。
(きつい上司を思い出しながら書いているので、日本語訳が理詰めのパートナーのようになっていますがご了承ください。)
- どうやって未処理を減らすっていう目標達成するか教えてくれる?
2. 未処理の申告書件数の「健康」ってなに?どうやって平均的な未処理件数に持っていくの?過去10年の平均的な未処理件数教えてくれる?
3. 管理可能な未処理件数ってどうやって数値にするの?コロナ渦前の平均件数とどうやって比較するわけ?
4. 10月15日の延長期限までにどれくらい未処理が増えそうか教えてくれる?
5. 今年の年末までにその「健康」状態までにできるって信じてるの?
6. 今年の申告シーズンに還付するまでどれくらい掛かったか教えてくれる?コロナ前10年の平均とコロナ渦入れた平均の期間教えてくれる?
7. 特別対応チームはいつまで働いてくれるの?会計年度?暦年?それ以上?
8. 特別対応チーム使って実際どんな効果あったの?電話対応とか。
9. どんな段階踏んで申告書の処理スピード上げていくわけ?特に還付が必要な申告書に対してどうするか教えてくれる?
10. スキャンの技術導入はどんな状況か教えてくれる?
11. コントラクター何人使ってんの?
こんなメールが来たら、とりあえず会社を数日休みたいと思います。
IRSは公的な機関であるため恐らく回答するのだとは思いますが、どのような回答をするのでしょうか・・・。
このお手紙にもあるように、アメリカの上院・下院議員さんたちもIRSの現状に不安を抱いているようです。
私たちのお客様も納税しているのに、「支払われていない」というような手紙が来てびっくりさせられているので困っています。
そのたびに電話をして、一時間から二時間くらい待たされて逆ギレされてストレスがたまります。(まぁ、向こうも色々な電話がかかってきて大変なんでしょうが。)
日本ではありえないのですが、一時間待ったのにめんどくさいと電話切る担当者とかいるんですよ・・・。もはやホラーです。
税に関わる身としては、本当に一日でも早く「健康」なレベルになって欲しいですね。IRSから何か回答がされていたら、また記事を書いてみたいと思います。