アメリカの税務署について

確定申告

アメリカでは日本の国税庁に相当する行政機関はInternal Revenue Service(IRS)と呼ばれています。このIRSから何か通知が来てどきっとした経験がある方もいるかと思います。今日はそんなIRSについて、興味深い記事を見つけましたので共有します。

National Taxpayer Advocate issues midyear report to Congress; expresses concern about continued refund delays and poor taxpayer service | Internal Revenue Service
IR-2022-129, June 22, 2022 — National Taxpayer Advocate Erin M. Collins today released her statutorily mandated midyear ...

IRSのWebisiteに掲載されている記事ですが、直訳すると「還付処理の遅れと脆弱な納税者へのサービス」というタイトルの記事になります。きちんと物事が処理される日本の税務署と比較すると驚愕の内容だと思いますので、一部共有したいと思います。

アメリカでは申告書の提出方法が二通り用意されています。一つは電子申告で、もう一つは紙での申告になります。2022年5月末の数字ですが、提出された紙の申告書21,300,000件が未処理となっているようです。コロナ渦の前では4週から6週間で処理されていた還付処理が、現在では6か月を超える時間がかかっているそうです。

何かしらの通知を受けて、IRSに電話をしようと思った方もいらっしゃったかもしれません。

2022年の申告シーズンでは73,000,000件の電話を受信したそうですが、職員につながったのは10件の内1件しかなかったそうです。これは職員と話をすることは絶望的と考えたほうが良いかもしれません。私も業務上IRSに電話をすることがあるのですが、まず担当者と話すことができていません。

このように発表された数字を見ると、いかに日本の税務署が素晴らしいかがわかりますね。日本の税務署に電話をして繋がらなかったことはなかったと思います。日本の場合は、完璧すぎて非効率的になっている部分もかなりありそうではありますが・・・。

「きちんと確定申告を提出したのに、還付金が戻ってこない!」という方がいるかもしれませんが、このような状況ですので焦らずに待つしかなさそうです。アメリカ生活は色々な場面で忍耐力が問われますね。

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