IRSの今後についてのお話(Inflation Reduction Actの詳細)

確定申告

先日あっさりと法案が通過したInflation Reduction Actですが、その中にIRSへの予算として向こう10年で$80 Billionもの大きなお金が割り当てられることになりました。

その大きなお金をどのように使われるのかについて、興味深い記事が出ていたので簡単にご紹介させていただきます。

What $80 Billion More for the IRS Means for Your Taxes

WSJの記事に80 Billionもの予算をどのように使われるか取材したものが掲載されていました。

記事によると今後10年で87,000人の職員を採用する予定のようです。

法案の反対者が「87,000人の銃を持った税務調査官を採用するつもりだ。」といった話をしていたようですが、IRSによるとカスタマーサービスやITの専門家も含めた採用予定人数のようです。

ちなみにIRSの調査官2,100名は銃の携帯を許可されているそうです。どんな危なっかしい人を調査しているのでしょうか・・・。

すぐに税務調査が増えるという訳では無いようですが、財務省はこの予算で高所得者を狙っているようです。高所得者の申告は複雑なので、新しい調査方法を確立する必要があると認識していると書かれています。

財務省とIRSは今回の予算において、$400,000以下の納税者については税務調査を増やすつもりはないと述べています。また、IRSによると「$400,000以下の正直な納税者は、税務調査を受ける可能性は低くなる。」と話しています。

本当に$400,000以下の納税者に対して税務調査が増えないのであれば、これは良い話ではないでしょうか。

一部噂では高所得でない納税者に対しても税務調査が増加すると言われていましたので、これが本当に守られるのであれば安心材料かと思います。

実務者の立場で言わせていただくと、財務調査が増えずにIRSのサービスが良くなるなら嬉しい限りです。

電話しても出ない、書面を送っても回答が数か月となると仕事が全く進みません。

日本で働いていた身からすると、本当に信じられない状況ではありますが改善されることを祈りたいと思います。

記事の中で出てくる「60年代のテクノロジー」ってなんなんでしょうね・・・。タイプライター???

このブログを書かせていただくにあたり、この記事を書かれたWSJのLaura Sandersさんにメールをさせていただきました。

Lauraさんからの返信で「続報がまだあるから楽しみにしててね。」と言われましたので、正座して待ちたいと思います。また情報がありましたら、こちらで更新させていただきます。

タイトルとURLをコピーしました