気が付けばすっかり12月になってしまいました。一年本当に早いですね。
みなさんの2023年はどんな一年でしたでしょうか。
さて、年の瀬の忙しい時期ではありますが、忙しいときこそ気を付けてほしいものがあります。
それは、「詐欺」です。
日本ではすっかりお馴染み?になってしまった「オレオレ詐欺」ですが、実はアメリカでも同様な詐欺が横行しています。
在米日本人の方が被害合われたとの話も耳に入っております。
今回の記事ではどのような詐欺が横行しているのかと、対策について考えてみたいと思います。
被害を未然に防ぎましょう!
アメリカの「オレオレ詐欺」的な詐欺
アメリカでは、孫や子供を装ってお年寄りに電話をかけ、お金を振り込ませるという詐欺は聞きません。もしかしたら発生しているのかもしれませんが、ニュース等では聞いたことがありません。
(日本とは違い、アメリカでは「事故を起こした!」と子供に言われても、「弁護士に連絡しろ。」と言われて終わりなのかもしれませんね。)
アメリカでよく報道される詐欺は、IRSや金融機関などの「なりすまし」になります。
悪い人達がIRSなどになりすまし、被害者から銀行口座の情報や、申告書が間違っているからギフトカードで今すぐ納税しろ等と脅迫しお金をだまし取っているようです。
詐欺師からの連絡は「電話」または「テキスト(ショートメッセージ)」
報道や政府機関からの案内を読むと、詐欺師からの連絡は電話又はテキストを使用しているようです。
電話では、番号の通知の表示を”IRS”等に偽装し、電話を受けた人を信用させるようです。
電話の内容は「昨年出した申告書が誤っていて、追徴が発生している。遅れるとペナルティが発生するので、今すぐ追徴分の納税をギフトカードで行ってほしい。」や、「本当は受け取れる税額控除があるのに、申告書で控除を受けていないようです。今すぐ還付金を振り込むので、SSNや銀行口座情報を教えてほしい。」等のようです。
テキストを使用したものでは、IRSや金融機関のWebサイトそっくりなものへ誘導し、そちらで個人情報の入力をさせ情報を抜き取るものが多いようです。
詐欺への対策・心構え
ぜひ覚えていただきたいことは、IRSや州の課税当局は「いきなり電話をしてこない。」です。
まず、アメリカのIRSや州の課税当局は個別の納税者に電話をくれるほど親切ではありません。電話しても一時間つながらないこともざらなのに、わざわざ追徴があるとか還付があるなど教えてくれるはずがありません。
もし、本当に申告書に誤りがある場合や調査の場合は、必ず書面で最初に通知があります。
また、ギフトカードで税金は払えません。「ギフトカードをまず買って」という内容であれば、100%詐欺です。
いきなり電話で個人情報を聞いてくることはあり得ませんので、電話で個人情報を聞かれても絶対に教えないようにしてください。
テキストを使用した詐欺ですが、まずIRSはテキストを使用して納税者に連絡をすることはないので、IRSからのテキストの場合は詐欺だと思ってください。
金融機関の場合は、テキストでいきなりSSN等の個人情報を聞いてくることはないので、テキストで教えないでください。
また、ポータルサイトのパスワードが期限切れなので、このサイトから更新してほしいといった連絡があることがありますが、こちらも詐欺の可能性が非常に高いです。
突然このような連絡が金融機関から来た場合は、一度金融機関に電話等で確認を行ったほうが良いかと思います。
その他の詐欺
代表的なものはIRSや金融機関を装ったものですが、その他にもチャリティーを装ったものや、サポートセンターを装ったものがあります。
サポートセンターを装った詐欺は、マイクロソフトやPayPalのサポートを装い銀行口座の情報を盗みだしたりするようです。
YouTubeではこのような詐欺集団を追い詰める動画が上がっていて、結構おもしろいのでよければ見てみてください。
個人情報が盗まれたかも・・・
下記のような兆候があると、ご自身の個人情報が盗まれて悪用されている可能性があります。
- 購入していないものへの請求書が届いた
- 自身で開設していない口座への返済の督促が届いた
- クレジットレポートに自身で開設していない口座の情報が記載されている
- ローンの申請が拒否された
- 郵便が届かなくなった
もしこのようなことがありましたら、至急Federal Trade Commissionなどに連絡をしてください。
まとめ
詐欺被害にあってしまうと、金銭的なダメージの他に対応に追われ多くの時間を浪費してしまいます。どのような詐欺がアメリカにあるかを把握し、被害を未然に防いでもらえればと思います。
年末で忙しい時期ではありますが、忙しいときこそうっかり被害にあってしまわないよう頭の片隅に覚えておいてもらえればと思います。